経済学をはじめから勉強するブログ

素人が基礎から初めて論文まで書きます。

2016-01-01から1年間の記事一覧

貨幣市場_03_貨幣需要

前回に引き続き、貨幣需要について詳しく勉強していきます。 貨幣需要には、「取引動機」による需要と「投機的動機」による需要があることを前回までに勉強しました。(ほかに、「予備的動機」というのもあるのですが入門マクロではあつかいません。) keiza…

貨幣市場_02_ケインズの流動性選好説

前回、投資が利子率に大きく関係していることを勉強しました。 利子率が高ければ、投資にお金を使うよりも、お金を貸すうまみが増すので、投資が減ります。 反対に利子率が低い時には、お金を貸してもリターンが少ないので、投資の方が魅力的に感じます。 ke…

貨幣市場_01_投資の限界効率論

ここからは、貨幣市場について勉強していきます。 新しいステージに進むまえに、改めて確認しておくと、僕たちがココで勉強しているのは、 『経済を構成する様々な要素が、国の豊かさの指標であるGDPにどう影響するのか』 ということです。 『経済を構成する…

均衡予算乗数

前回までに、政府が行う財政政策とその効果について考えてみました。 財政政策とは、景気を刺激し、GDPを押し上げるために、政府が行う政策のことでした。これには、大きく2つの方法があります。 「政府支出の拡大」と「減税」です。 世の中に出回るお金を…

租税乗数

前回、前々回は、政府支出乗数について勉強しました。景気を刺激するために、政府は支出を増やして、GDPを押し上げたい! 増やした支出は、世の中をぐるぐる巡って、実際の支出額以上にGDPの額面を増加させました。支出を増やす以外に、政府が行う景気刺激策…

政府支出乗数_02_政府支出乗数

前回は 乗数とは? 財政支出の波及効果とは? について勉強しました。 keizaiabc.hatenablog.com 1兆円の政府支出でも、世の中の人をぐるぐる回って、GDPをその1兆円以上に押し上げる、そんなストーリーを展開しました。 では、実際にその波及効果は何倍に…

政府支出乗数_01_乗数と波及効果

前回までの45度線分析の話では、どのようにGDPが決定されるのかを考察しました。 その過程で、消費や貯蓄がどのように決定されるかを勉強し、さらにインフレやデフレに対する政府の対応も考えてみました。 今回は政府支出乗数について勉強します。 「乗数」…

45度線分析_07_貯蓄関数の続き

前回の貯蓄関数のつづきです。 貯蓄関数は S = -C0 + (1 - c)( Y - T) の形で表される、ということを説明しました。 式をパーツごとにもう一度説明しておきます。 「-C0」は基礎消費C0にマイナスがついたものです。これは、「貯蓄はマイナスの消費である。」…

45度線分析_06_貯蓄関数

以前に消費関数を紹介しました。 keizaiabc.hatenablog.com 家計は得た収入から税金をはらい、残りを消費と貯蓄に分配します。 三面等価の分配面(Y=C+S+T)はこのことをあらわしていたのでした。 また消費(C)は以下の式で書き表します。 C = C0 + c( Y - …

45度線分析_05_インフレギャップ・デフレギャップ

前回、YsとYdのグラフを重ね合わせ、均衡GDP「Y*」を明らかにしました。 「財市場の供給」=「Ys」「財市場の需要」=「Yd」Ys = Y(三面等価の生産面)Yd = C+I+G+(EX-IM)(三面等価の支出面) もういちど、大事なポイントの確認を。 Ysは「供給」=「生産さ…