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経済学をはじめから勉強するブログ

素人が基礎から初めて論文まで書きます。

需要と供給・三面等価

需要と供給

前回記事で、取引は「需要」と「供給」によって成り立つと勉強しました。 

取引(モノの売り買い)が成立した=

需要者が財を買い、お金を払う。供給者は財を生産し与え、お金を受け取った。

これです。 

keizaiabc.hatenablog.com

 財市場でいうと

  • 「需要」とは「財を買うこと」
  • 「供給」とは「財を売ること」

になります。

「誰かが買ったもの」はもちろん「誰かが売ったもの」なので、ここに

「供給」=「需要」が成り立ちます。

 

ところで財市場での共通単位は付加価値(日本では円)でした。

これからGDP三面等価を理解するために、供給=需要』をお金に置き換えて考えていきます。

マクロ経済学では1つの国のすべてのモノやサービスが「財市場」という大きな市場で取引されると仮定します。

一方で、小さな視点からみるミクロ経済学では、リンゴの市場はリンゴ市場、みかんの市場はみかん市場、といったように別の市場で取引されると考えます。

リンゴ1個とみかん1個では単位が異なるので足し算できない、と考えているのです。

10g+1m=???と言われても単位を揃えなければ計算できません。

しかし、リンゴ1個の付加価値が20円、みかん1個の付加価値が30円とすればどうでしょうか。

このように、付加価値を共通の単位としてすべてのモノ・サービスをまとめて扱う市場が財市場です。

 

財市場における供給

 「供給」の金額とはいったいいくらなのでしょうか。

財市場はすべてのモノ・サービスを扱うので、「すべてのモノ・サービスの付加価値の合計」が供給の金額です。

すべてのモノ・サービスの合計とはつまりGDPの定義です。

財市場でいう供給とはGDPのことなのです。新たに産み出された価値の合計なので、ここでは(Yeild=産出する)の頭文字『Y』とします。「Y=GDP」です。

GDPは次のように定義されています。

『ある一定期間(1年間)にある国の国内で生産された全ての財・サービスの付加価値の総和』

keizaiabc.hatenablog.com

 

財市場における需要

「需要」の金額とはいったいいくらなのでしょうか。

需要とはすなわち「買うこと」なので、まずは誰が財市場でモノやサービスを買うのかを考えていきます。

一国の経済には、それはたくさんの人や会社が存在しますが、マクロ経済学ではたった4人の登場人物に絞って考えます。

家計・企業・政府・外国、この4つです。

このとおり、マクロ経済学では大きな視点から物事を捉えます。

  • 家計とはすなわち一般の人々です。日々、食事や生活のために財(モノ・サービス)を買って、「消費」します。(Consomption)
  • 企業は会社です。企業は「投資」という形でお金を使います。工場や機械設備に投資したり商品の在庫を買ったりします。(Investment)
  • 政府は道路や橋の建設にお金を使ったり、モノを買うこともあります。(Government)
  • 外国は日本から「輸入(日本から見たら輸出)」という形で財(モノ・サービス)を買います。(Export(日本の分析なので日本から見ています))
  • 反対に、外国は「輸出(日本から見たら輸入)」という形で日本に財(モノ・サービス)を売ることもあります。「売っている」ので、これは「供給」にカウントされます。Import(日本の分析なので日本から見ています))

4人の登場人物の説明が終わったところで、話を「需要と供給」に戻します。

 

財市場の大前提は『供給=需要』でした。

  • 財市場への付加価値の供給は「GDP(Yeild)」と「輸入(Import)(海外の輸出)」でした。
  • 需要された付加価値は「消費(Consumption)」「投資(Investment)」「政府支出(Government)」「輸出(Export)(海外の輸入)」の合計です。

『供給=需要』をそれぞれ英語の頭文字で置き換えると

『Y+IM= C+I+G+EX』となります。

ここではGDP(Y)について分析がしたいので左辺の邪魔な「IM」を右辺に移項します。すると、

『Y=C+I+G+(EX-IM)』となって産まれた付加価値GDPがどのように需要され買われるのかを表す式が出来上がりました。「EX」と「IM」は同じ「外国」が行う経済活動なので、理解しやすいようにカッコでまとめておきます。

なお、「EX」と「IM」は輸出入を表すので、つまり日本と海外の貿易のことです。輸出額(EX)が輸入額(IM)より多ければ「貿易黒字」、逆だと「貿易赤字」です。

 

GDPの分配

産み出された付加価値「Y」を買う人たち「C+I+G+(EX-IM)」に売ります。

では、売ったときに手に入ったお金はどうなるのでしょうか。

お金を受け取るのは、世の中で働いて、付加価値を産み出した会社や人々です。受け取ったお金の使い道は3つです。「使うか貯めるか税金か」です。

「使う(Consumption)」「貯める(Saving)」「税金(Tax)」です。

『付加価値(所得)=使う額+貯める額+税金』となるのでそれぞれの頭文字をとって、

『Y=C+S+T』となります。

 

三面等価

前回勉強した三面等価がここに式として揃いました。

  • 「Y」は生産された付加価値の合計なので「生産面」
  • 「C+I+G+(EX-IM)」はお金を払って買う人たちの話なので「支出面」
  • 「C+S+T」は人々の所得になった付加価値の分配先です。「分配面」

これら3つはイコールの関係です。

Y:付加価値・GDP(Yeild)
C:消費(Consumption)
 I:投資(Investment)
G:政府(Government)
EX:輸出(Export)
IM:輸入(Import)
S:貯蓄(Saving)
T:税金(Tax)

次回はここで出来上がった式をいじって経済のしくみを考えます。